Sleep Architecture Interview ―明日の私が変わる、睡眠設計―  vol.5 順天堂大学スポーツ健康科学部 助教/セイコースマイルアンバサダー 福島千里

質のいい睡眠をとることが、仕事や暮らしを静かに引き上げてくれる。
自分らしい“最適な睡眠”は、どうつくるのか。
それはまるで、睡眠の原理に寄り添いながら、その人らしく設計される、建築のようなものかもしれません。

さまざまな分野で活躍する人たちの睡眠を、多角度から紐ときました。
そこには、自分の睡眠を見直すときのヒントがきっと見つけられるはず。

順天堂大学スポーツ健康科学部 助教/セイコースマイルアンバサダー 福島千里

小学校4年生の時に陸上競技を始める。中学生の頃からジュニアオリンピックに出場するなど全国区で台頭しはじめる。2007年北海道ハイテクノロジー専門学校に入学し、北海道ハイテクAC陸上部にて活動を続け、2008年織田記念陸上にて当時の100m日本タイ記録を出した。この年から日本女子短距界のトップ選手に君臨し続け、2010年には100m日本新記録(11秒21)を記録し、100m、200m(当時)での日本記録保持者となる。同年
日本陸上競技連盟のアスレチックアワードにて、2010アスリート・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)に選出。 2011年以降もアジア最速の実力を維持し各種大会にて結果を残し、2016年には、自身 の持つ200mの日本記録(当時)を更新(22秒88)。 長年女性スプリンターとして引っ張ってきたが、2022年1月長きに渡る陸上競技生活にピリオドを打ち引退を決意。現在は順天堂大学特任助教、同大学陸上競技部短距離コーチの傍ら全国で子供たちへの陸上の普及活動を行い陸上界の発展のため活動中。

普段のコンディションづくりの中で、睡眠はどのような存在ですか?

疲労回復には食事と同じくらい重要なものだと思っているので、とても重要な役割を果たしています。 もちろん一番大事なのはトレーニング。そのトレーニングの質を上げるために重要な睡眠、食事が基本となっています。まずは基本ができてないとトレーニングにも影響するので、一番重要な存在かもしれないです。

睡眠の大切さを実感した経験はありますか?

緊張してしまって全く寝られないまま試合を迎えたことがあります。パフォーマンスがどうというより、やはり試合というすごく不安な状況に、眠れていないという不安がさらに重なった中で、ウォーミングアップをしてレースを迎えなければいけないというストレスがありました。 もちろんその日のパフォーマンスの原因を判明するのは難しいとは思います。ただ、不安な状況の中でさらに睡眠が取れずに試合を迎えたということが、睡眠不足でなければ…という後悔に繋がってしまうと思うんです。 大事な世界大会だったのですが、緊張してしまって眠れなかった。そういう経験があります。

「これをすると眠れる」という、自分なりの睡眠のこだわりはありますか?

私はどこでもよく眠れるタイプなので、どうしたらいいかという対策はあまり持ち合わせてはいないのですが、やはり遠征先での大会が多いので、ホテルのベッドは毎回違いますよね。 変な話をこれからするのですが(笑)、 ホテルのベッドはシーツ、掛け布団がぐっと折り込まれていますよね。それをあまり剥がさず、小さい隙間から入っています。朝起きたらゆるゆるになってるんですけど、最初は締め付けられるぐらいが好きなので、隙間からグッと入って寝てます。 あまり軽い布団が好きではないので、おそらくそういう理由で小さい穴から入るようにしているんだと思います。恥ずかしい(笑) 安心して眠れるんです。

福島さんにとって「睡眠不足のイエローカード」はどんなサインですか?

睡眠不足だと、疲れているなという実感、体感があります。そして、クマが出ます。すごく存在感出してきて…困っています。 大学で陸上競技部選手たちと毎日過ごしているのですが、もちろん日々の疲れもそうですが、睡眠の量と質もちゃんと取れてないと思う時に、選手たちから「何か疲れてますね」と言われることがあり、これじゃダメだなと改めて思う瞬間も多々あります。 そして、寝起きがやっぱり悪いですね。もう少し寝たいなぁと思いながら目が覚めて、朝起きた瞬間から夜に寝ることをもう考えています。今日は何をしようと1日のことを考えるより、今日はもう少し早く寝ようと思いながら起きるということが、朝の始まりとして良くない気がしていて。 練習には、睡眠の量と質という 2つの軸があると思うんです。ぐっすり眠れた時の方が、例え短くても充実した睡眠だと思いますが、量も大切。やはり量が質を生むと思っているので、6時間以上の睡眠をとった方がいいんじゃないかと思っています。 やはり睡眠不足は1日では取り返せないので、3日、1週間、などスパンを決めて調整していくという目標を立てるようにしています。

PAJUUのスリープウェアを着て眠った時、どんな着心地や印象でしたか?

すごく着心地が良くて、締め付けがあまりないので、気持ちよく眠れます。 ベッドのシーツは締めつけたままがいいのですが(笑)、着る服はギュウギュウじゃダメなんです。PAJUUは軽く、何も着ていないように感じます。 そして暑くなく、サラサラと着心地がいいので、寝苦しくなく感じました。 とても睡眠の質が向上すると思います。

大切な大会を迎える前日など、睡眠のために意識していたことは?

あまりレースのことを考えすぎないように気を付けていました。 そして、やはりベッドに入るだけではダメだなと。横になるだけでも疲れは取れるよという話を聞いたりするのですが、睡眠をとらないと意味がないなぁと実感しています。なので、ただ横になるだけでなく、眠れる環境を作るということが一番大事だなと思います。 眠れる環境は人それぞれだと思うのですが、私は真っ暗が好きです。合宿などで色々な方たちと生活を共にしてきて、私は真っ暗が好きだということに少し前に気付きました。

選手たちのコンディション管理において、普段睡眠についてどんな声がけをされていますか?

グラウンドで元気という単語を使って話すと、陸上選手にとっては、その日に元気かどうかという話というより「元気=調子がいい悪い」と深く考えてしまう人もたくさんいるんです。 なので、元気という言葉ではなく、「たくさん眠れた?」「早く寝てよね」「ご飯食べた?」など、具体的な声かけをするようにしています。 私は寝ることと食べることは競技に直結すると思っているので、そういった具体的な声かけの際に、特に試合前の時はトレーニングや技術のことよりも、寝ることや食べることについて、私生活が整っているか、というところを大事にして声をかけています。

日々頑張る女性たちに伝えたい、福島さん流の「上手な休み方」とは?

サボることが一番大事だと思うのですが、うまく時間を見つけることが大切だと思っています。真面目すぎず、抜くところを抜き、パフォーマンスは出すという。 パフォーマンスをちゃんと出せていれば、おそらく少しだけサボっていることもバレないと思うので。もちろん結果が一番大事。 ただ、その他のところでうまく休み、休んだ分責任感を持って、プレッシャーを自分にかけつつ結果を出せるよう頑張という努力の方向に気持ちを持っていく。上手にサボることは、モチベーションを持って頑張れるひとつの方法かなと思っています。
Photo:秋倉孝介 Interview:柿本真希(Lita)

普段のコンディションづくりの中で、睡眠はどのような存在ですか?

疲労回復には食事と同じくらい重要なものだと思っているので、とても重要な役割を果たしています。 もちろん一番大事なのはトレーニング。そのトレーニングの質を上げるために重要な睡眠、食事が基本となっています。まずは基本ができてないとトレーニングにも影響するので、一番重要な存在かもしれないです。

睡眠の大切さを実感した経験はありますか?

緊張してしまって全く寝られないまま試合を迎えたことがあります。パフォーマンスがどうというより、やはり試合というすごく不安な状況に、眠れていないという不安がさらに重なった中で、ウォーミングアップをしてレースを迎えなければいけないというストレスがありました。 もちろんその日のパフォーマンスの原因を判明するのは難しいとは思います。ただ、不安な状況の中でさらに睡眠が取れずに試合を迎えたということが、睡眠不足でなければ…という後悔に繋がってしまうと思うんです。 大事な世界大会だったのですが、緊張してしまって眠れなかった。そういう経験があります。

「これをすると眠れる」という、自分なりの睡眠のこだわりはありますか?

私はどこでもよく眠れるタイプなので、どうしたらいいかという対策はあまり持ち合わせてはいないのですが、やはり遠征先での大会が多いので、ホテルのベッドは毎回違いますよね。 変な話をこれからするのですが(笑)、 ホテルのベッドはシーツ、掛け布団がぐっと折り込まれていますよね。それをあまり剥がさず、小さい隙間から入っています。朝起きたらゆるゆるになってるんですけど、最初は締め付けられるぐらいが好きなので、隙間からグッと入って寝てます。 あまり軽い布団が好きではないので、おそらくそういう理由で小さい穴から入るようにしているんだと思います。恥ずかしい(笑) 安心して眠れるんです。

福島さんにとって「睡眠不足のイエローカード」はどんなサインですか?

睡眠不足だと、疲れているなという実感、体感があります。そして、クマが出ます。すごく存在感出してきて…困っています。 大学で陸上競技部選手たちと毎日過ごしているのですが、もちろん日々の疲れもそうですが、睡眠の量と質もちゃんと取れてないと思う時に、選手たちから「何か疲れてますね」と言われることがあり、これじゃダメだなと改めて思う瞬間も多々あります。 そして、寝起きがやっぱり悪いですね。もう少し寝たいなぁと思いながら目が覚めて、朝起きた瞬間から夜に寝ることをもう考えています。今日は何をしようと1日のことを考えるより、今日はもう少し早く寝ようと思いながら起きるということが、朝の始まりとして良くない気がしていて。 練習には、睡眠の量と質という 2つの軸があると思うんです。ぐっすり眠れた時の方が、例え短くても充実した睡眠だと思いますが、量も大切。やはり量が質を生むと思っているので、6時間以上の睡眠をとった方がいいんじゃないかと思っています。 やはり睡眠不足は1日では取り返せないので、3日、1週間、などスパンを決めて調整していくという目標を立てるようにしています。

PAJUUのスリープウェアを着て眠った時、どんな着心地や印象でしたか?

すごく着心地が良くて、締め付けがあまりないので、気持ちよく眠れます。 ベッドのシーツは締めつけたままがいいのですが(笑)、着る服はギュウギュウじゃダメなんです。PAJUUは軽く、何も着ていないように感じます。 そして暑くなく、サラサラと着心地がいいので、寝苦しくなく感じました。 とても睡眠の質が向上すると思います。

大切な大会を迎える前日など、睡眠のために意識していたことは?

あまりレースのことを考えすぎないように気を付けていました。 そして、やはりベッドに入るだけではダメだなと。横になるだけでも疲れは取れるよという話を聞いたりするのですが、睡眠をとらないと意味がないなぁと実感しています。なので、ただ横になるだけでなく、眠れる環境を作るということが一番大事だなと思います。 眠れる環境は人それぞれだと思うのですが、私は真っ暗が好きです。合宿などで色々な方たちと生活を共にしてきて、私は真っ暗が好きだということに少し前に気付きました。

選手たちのコンディション管理において、普段睡眠についてどんな声がけをされていますか?

グラウンドで元気という単語を使って話すと、陸上選手にとっては、その日に元気かどうかという話というより「元気=調子がいい悪い」と深く考えてしまう人もたくさんいるんです。 なので、元気という言葉ではなく、「たくさん眠れた?」「早く寝てよね」「ご飯食べた?」など、具体的な声かけをするようにしています。 私は寝ることと食べることは競技に直結すると思っているので、そういった具体的な声かけの際に、特に試合前の時はトレーニングや技術のことよりも、寝ることや食べることについて、私生活が整っているか、というところを大事にして声をかけています。

日々頑張る女性たちに伝えたい、福島さん流の「上手な休み方」とは?

サボることが一番大事だと思うのですが、うまく時間を見つけることが大切だと思っています。真面目すぎず、抜くところを抜き、パフォーマンスは出すという。 パフォーマンスをちゃんと出せていれば、おそらく少しだけサボっていることもバレないと思うので。もちろん結果が一番大事。 ただ、その他のところでうまく休み、休んだ分責任感を持って、プレッシャーを自分にかけつつ結果を出せるよう頑張という努力の方向に気持ちを持っていく。上手にサボることは、モチベーションを持って頑張れるひとつの方法かなと思っています。
Photo:秋倉孝介 Interview:柿本真希(Lita)

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